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イラストレーター三平悠太が選ぶ、住み手が育てるDIY平屋ライフ|NICE LIFE SELECTION
CULTURE 2026.05.25

イラストレーター三平悠太が選ぶ、住み手が育てるDIY平屋ライフ|NICE LIFE SELECTION

LIFELABEL magazineが過去に紹介した家の中から、思わず「NICE!」と言いたくなるライフスタイルをピックアップするこの企画。第5回は、イラストレーター・グラフィックデザイナーとして活動する三平悠太さんがセレクトした「住み手が育てるDIY平屋ライフ」を紹介する。

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三平 悠太(イラストレーター/グラフィックデザイナー)
三平 悠太(イラストレーター/グラフィックデザイナー)
デザイン事務所を経て、2022年にフリーランスに。企業広告や書籍、アパレルをはじめとする多様なイラストやアートワークを手掛けるほか、アーティストとしても精力的に活動。2021年には、妻と息子、3匹の愛猫とともに静岡県熱海市に移住。東京との二拠点生活を送りながら、こだわりを詰め込んだ家づくりを実践している。

【Select 01】ないものは後から加える。自然と隣り合わせのアトリエ。

三平さん

自然のすぐそばで、気候に呼応するように暮らしているところに、すごく惹かれました。開放感ある家や庭は、必要なモノを後から足していける余白があって、これからこの住まいがどんなふうに育っていくのか楽しみです。創作を軸に置いたお2人の暮らしと住まいのあり方が、しっくり重なっていると感じました。

まず三平さんの心を奪ったのは、ガラス工房「STUDIO PREPA」を営む平夫妻の住まい兼アトリエ。アルプスの山々に囲まれた500坪以上の敷地に建つ、開放感あふれる木造平屋の家だ。

間取りは、仕切りのない“0LDK”。さらに家の中は、梁や柱が存在感を放つ。そのどれもが、「必要なものは後から足せばいい」という、2人の考えを映したもの。その考えをなぞるように、個性的な家具や雑貨が至るところに並び、ラフな空間に彩りを添えている。

窓の外に広がるのは、15年かけて苗から育ててきたという美しい緑。その先には日本アルプスの山々が連なる。まさに自然と隣り合わせの暮らし。その一見ストイックに見える環境が、2人が制作に深く向き合うための土台をつくってくれていた。

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豊かな自然と娯楽の行き来。小さな村の一角にアトリエと自宅を構え、職住一体の暮らしを送る平勝久さん・瑞穂さん夫妻。自然に囲まれながら、街のカルチャーも楽しむ。“ちょうどいい田舎暮らし”を実践する、2人の生活を覗きに伺った。

 【Select 02】好奇心のままに自由を体現する。湖畔沿いの“仮”の家。

三平さん

その時々に応じて暮らし方を更新していく人生観が、家づくりにも色濃く表れていて、とてもNICEだなと思いました。なかでも、住まいを「仮住まい」として捉えているところに惹かれましたね。暮らしそのものを実験のように楽しんでいる様子が印象的でした。

次に三平さんが気になったのは、編集者の後藤さんが暮らす三角屋根の黒い家。旅をライフワークとする後藤さんは、暮らし方もどこか流動的。東京と静岡を行き来しながら、多拠点生活を実践している。

なかでも浜名湖畔に建つこの家は、ロケーションが抜群。夕方になるとテラスに出て、湖を眺めながらお酒を嗜むのが定番なのだそう。

そんなこの家を、後藤さんは「仮住まい」と呼ぶ。それはここが、自分にとっての“ベストな暮らし”を探り続けるための実験場でもあるからだ。仕切りを一切作らない。広さは目の届く範囲にとどめる。そんな家の随所に散りばめられた自由な試みからは、旅するように暮らす後藤さんの哲学が感じられる。

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辿り着いた答えは、“仮住まい”。静岡県浜松市の浜名湖畔に建つ後藤夫妻の平屋。さまざまな場所で暮らしてきた後藤さんにとって、導かれるように辿り着いたこのスタイルこそが現在の答えだそう。名付けられた“仮の家”というネーミングに秘められた想いや、眺望の良いロケーションを選んだ理由を伺った。

【Select 03】外と中をつなぐ。セルフビルドが生んだアウトドアリビング。

三平さん

住まいを完成品と捉えず、少しずつ育てていくという考え方に惹かれました。なかでも、テラスをアップデートしてつくった半外空間が印象に残っていますね。家族の居場所でありながら、人を迎え入れるスペースでもある。そんな外と中をつなぐ空間のあり方が、とてもNICEだなと思いました。

最後に三平さんが熱い視線を向けたのは、家具職人・川畑さんの自宅。工房兼アトリエでもあるこの家は、セルフビルドを重ねながら少しずつ今のかたちへと育っていったのだとか。

なかでも目を惹くのが、家の前に設けられた大きなスペース。もともと吹きさらしのテラスだったが、ここで食事をする時間が気に入ったことをきっかけに、キッチンや家具、壁、扉などを少しずつ加えていったという。今では土足で入れる第2のリビングとして、友人やゲストが集まるパブリックスペースとなっている。

暮らしながら手を加えるうちに生まれた、外と中をゆるやかにつなぐ半外空間。そこには、セルフビルドを楽しむ川畑さんの姿勢と、人が集まる場を大切にする人柄がにじんでいた。

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セルフビルドの実験的住まい。模索する“住”のかたち。鹿児島県の山間部のふもとに住宅・店舗のデザインや家具製作を行う「DWELL」代表・川畑健一郎さんの自宅と工房がある。「夢のような暮らしだなぁ」とポロッと漏れそうな心の声を抑えつつ、川畑さんの考える豊かな暮らしについて迫る。

自分らしく手を加えるなら? アイデア膨らむ平屋の家。

自身も愛猫のためにキャットウォークをつくったり、自作のイラストをウォールペーパーに活用したりと、手を加えながらの暮らしを実践する三平さん。そんな彼が「NICE!」とピックアップした住まいには、どれも自分らしく暮らしを楽しむ姿があった。

でも、自分らしく暮らすには、その想いやアイデアを受け止めてくれる余白が、住まいの中にあることが大切だ。

ローカルハワイの住宅から着想を得た「Pacific HOUSE」は、海沿いのドライブインを思わせる平屋の家。その建物の周りには、ぐるりと囲むようにラナイが配置されている。

決まった使い方を持たないこの場所では、コーヒー片手に景色を楽しんだり、お気に入りのアウトドアギアをメンテナンスしたり、仲間を集めて食事をしたり。住む人次第で、その楽しみ方はどこまでも広がっていく。

好きなことに夢中になりながら、暮らしに少しずつ手を加えていく。その積み重ねが、自分らしい毎日をつくっていく。

  • Photo/Kousuke Hamada、Takenouchi Hiroyuki、Makoto Kazakoshi、Yuki Katsumura
  • Text/Reina Shibata
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