
FREAK’S HOUSEから広がる、ナイチンゲールダンスのNICE LIFE!
サブカルチャーマガジン『EYESCREAM』とLIFE LABELがタッグを組み、あらゆる人の「NICE LIFE」をひも解くマガジン雑誌「別冊LIFE LABEL magazine」が発刊になった。そこで、マガジンの内容をベースにそれぞれが語った「NICE LIFE」をプレイバックする連載企画がスタート。第3回目となる今回は、「FREAK’S HOUSE」を舞台に撮影したスチールとともに、ナイチンゲールダンスのふたりが考える「NICE LIFE」にフォーカス!
ナイチンゲールダンスとFREAK’S HOUSEが出合ったなら?
言いようのない閉塞感の漂う、今のご時世。でも、そこに「NICE!」を伝える声掛けがあったなら、人はきっと前を向ける。その「NICE!」は、大仰なものでなくていい。天気模様でも、道行く人のファッションでも、通りすがりに見かけた住宅でも、ふと目に留まった素敵に「NICE!」と言えたなら、伝えた本人の心も晴れる——。
そんな、街のあちこちから「NICE!」の声が聞こえる世の中を目指すべく、LIFE LABELが新たに掲げるメッセージが「NICE LIFE」。では、中野なかるてぃんとヤスから成るお笑いコンビ・ナイチンゲールダンスのふたりが「FREAK'S HOUSE(フリークスハウス)」を訪れたなら、どんな「NICE」を発信するだろう?
ナイチンゲールダンスは神保町よしもと漫才劇場に所属し、コント漫才を強みとするお笑いコンビ。ボケ担当の中野さんは山梨県出身、ツッコミ担当のヤスさんは長崎県出身という異なるルーツを持ちながらも、それぞれが学生のころからお笑いを志し、ふたりがコンビを結成したきっかけは、ヤスさんが中野さんの芸に“恋”をしたこと。
その恋が成就し、晴れてナイチンゲールダンスを結成したふたりは、まさに相思相愛。
吉本興業が運営するタレント養成所・NSC東京の22期生として芸を磨き、ふたりは息の合った芸をもって、同校の首席として2017年4月にデビュー。2023年の『ツギクル芸人グランプリ』では優勝を果たし、かの『M-1グランプリ』では2023年、2024年の2年連続準決勝に進出。お笑い好きのみならず、お茶の間にもその名を知られつつある注目株だ。
ネタの方向性も変わる?降り注ぐ陽光に「NICE!」。
ブレイク前夜のナイチンゲールダンスが訪れたのは、LIFE LABELが人気のアパレルショップ「FREAK'S STORE」と共につくり上げたFREAK'S HOUSE。アメリカンローカルな平屋をイメージソースに、どこかしかも開放的。カフェのごとく庇(ひさし)のあるキッチンが特徴的なLDKに、リビングと庭をフラットにつなぐウッドデッキも備えている。
「別冊LIFE LABEL magazine」では、このFREAK'S HOUSEを舞台にナイチンゲールダンスが漫才を披露。リビングでダイニングで、キッチンでウッドデッキで、はたまたトイレでも、百面相とも言うべき彼らをシューティング。すると、住まいに対する「NICE!」の声は中野さんもヤスさんも異口同音。ふたりが口にしたのは、ずばり、光。

めっちゃ広いし、めっちゃきれいだし、何より、部屋のどこにいても太陽の光を感じられることにビックリしましたね。何がすごいって、トイレにも光が差し込むんですよ。ちょっと実家を思い出す感じ。

たしかに、この自然光はマンションじゃあり得ない。僕が前に住んでいた部屋なんて、ほとんど光が入らなかったですから。しかも、板張りの壁と床。ここでネタを書いたら、方向性が変わるかもしれない。心穏やかになるというか、ツッコミを入れる気がなくなりそうですね。何を言われても『わかるわかる』みたいな。
住まいのどこにいても自然光を感じられる理由は、上下階の閉塞感を取り払うような吹き抜けと、リビングと庭を隔てる大きな窓。ヤスさんの言うとおり、インテリアにはウッドを多用し、リラックスした居住空間に仕上げている。
彼らの芸にかかれば、突飛な住環境でも「NICE LIFE」。
それにしても気になるのが、ヤスさんがかつて暮らしていた“ほとんど光が入らない部屋”。聞けば、ヤスさんは眠らない街とも称される、日本随一の歓楽街にたたずむ賃貸マンションを2人の芸人仲間と共にルームシェア。

そこ、お金持ちの外国人留学生が住むようなマンションだったんですよ。でも、当時はコロナ禍のまっただ中。住んでいた留学生がみんな母国に帰ってしまって、空室を埋めるために僕らが入居できたという。きっと、彼らが暮らしやすいように勝手にリフォームしたんでしょうね。部屋のコンセントがすべて海外仕様でしたから。
しかし、どんな環境であっても住めば都。ヤスさんと芸人仲間はルームシェアの暮らしぶりを発信するYouTubeチャンネルを開設し、特に人気の動画の視聴回数は4万を超える。そして、これもお笑い芸人ゆえの引きの強さなのだろうか、中野さんがかつて暮らしていた住まいも、ヤスさんのエピソードに負けず劣らす強烈だ。

東京23区の住宅街にあるマンションだったんですけど、家の前に竹が生えていたんです。竹って、生長がめちゃくちゃ早いじゃないですか。でもこれ、想像以上なんですよ。ベランダに洗濯物を干して仕事に出掛けたら、帰ってきたときには洗濯物がさらわれていたんです、外出している数時間の間に竹が伸びて。
中野さんもヤスさんも、それぞれのエピソードを振り返る口ぶりは、文字に書き起こすことが忍びなくなるほどに軽妙。彼らの芸をもってすれば、本来なら辟易してしまいそうな住環境も「NICE!」に生まれ変わる。
壮大な理想を描くことこそ、「NICE LIFE」への出発点。
現在、中野さんは竹の生長に脅かされる生活から解放され、別のマンションへとお引っ越し。ヤスさんもルームシェアを解消したのち、やはり、別の住まいへと転居。ルームシェア以前は芸人仲間の家を転々とする居候生活を送っていたそうだが、今はひとり暮らしを謳歌中。しかし、ふたりの野望は尽きない。

まず、目指すところは六本木駅直結のタワマンでしょう。とりあえず一度は六本木のタワマンに住んで、自分のウィキペディアに刻まないといけないので。その先に関しては、六本木に平屋ですね。ホンモノの芸能人はタワーマンションではなく、平屋に住みますから。六本木に戸建ての平屋、これが究極の『NICE LIFE』です。

平屋はたしかに究極。究極だからこそ、別荘としての平屋暮らしができたら最高ですね。別荘での非日常的な『NICE LIFE』を楽しみつつ、都内にはワンルームでいいから、山手線のエリアごとに家が欲しい。そうしたら都内の劇場でもロケ先でも、めっちゃラクに帰れるじゃないですか。これ、万人が望むことでしょうけど(笑)
駅直結のタワマン暮らしも別荘でのひとときも、渋滞や満員電車とは断固無縁の帰宅も。どんなに壮大な理想であったとしても、理想の暮らしを自由に思い描くひとときこそが、未来の「NICE LIFE」の出発点になる。
- Text/Kyoko Oya
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- [雑誌] 別冊LIFE LABEL magazine
- テーマは「LIFE LABEL」が考える“NICE LIFE”。 LIFE LABELの家を舞台にしたNICE LIFE。あの人の、あの店のNICE LIFE。 思わず「それ、NICEだね!」と言いたくなるような暮らしの一コマをビジュアルやインタビューでお届け。 あなたにとっての“NICE LIFE”を送るヒントをここで見つけてみてほしい。
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